未堂詩文学館

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未堂詩文学館が建設された背景は、20世紀韓国の代表的詩人である未堂ソ・ジョンジュ(徐廷柱/1915〜2000)の文化的、芸術的価値の享有を通じた文化の育成と、韓国文化の歴史性・優秀性を紹介する世界的詩文学巡礼地の造成をその目的とする。
生前に15冊の詩集を出版し、約70年の創作活動期間中、1000編の詞を発表した。彼の詩は、明らかな変化と発展の過程を経ているが、初期には原色かつ強烈な官能の世界から出発し、韓国の伝統的な美学を探求する方向に発展していっては、老年には達観と円熟味を標榜する方向にたどり着く。

現代の詩人の中でも万海、素月、芝溶らとともに最も多くの研究の対象とされている人物であり、詩人の評価に関する様々な材料で韓国最高の詩人として認められている。今まで海外に翻訳された韓国文学資料の中では最多国、最多言語で翻訳された記録があり、生前にはノーベル文学賞の候補として5回推薦されたが受賞には至らなかった。
彼は生前も死後も韓国文学が到達した最高の美的形状力、または次世代に与える最も強烈な美学的感化力の持ち主という賛辞を受けている。それにもかかわらず、日本植民地時代後半には親日作品を発表したという問題や独裁政権の支持した問題などで、文学界内外の議論の対象になったこともある。死後、政府から金冠文化勲章を追叙された。
彼が残した約1万5千点の遺品は、未堂詩文学館と東国大学校図書館に保管・展示されており、彼が30年間執筆活動をしていたソウル市冠岳区南峴洞の自宅は現在原型の復元・補修工事を待っている。

住所 全羅北道高敞郡富安面チルマジェロ2-8